当社の創業者である藤田傳三郎は、明治時代の日本において、鉱山業のほか、建設・鉄道・紡績・電力・新聞などの幅広い事業を手掛け、産業界の発展に貢献した実業家です。当社の創業地である小坂町(秋田県)においては、「教育は国家富強の根源なり」という信念のもと、小学校への多額の寄付を行ったほか、当社の前身である藤田組を通じて、電気の導入、鉄道の敷設、上水道の整備、学校・住宅・病院の建設、劇場や運動施設など娯楽施設の建設など、様々な社会資本の整備を進めました。また、これらの社会資本は、鉱山関係者だけでなく、地域の方々にも提供されました。DOWAグループのサステナビリティ経営の原点は、創業者 藤田傳三郎の理念である“労働者や地域の方々と共生する”という長期的視野に基づく企業経営にあります。
当社グループが展開する5つの事業分野の共通点は、社会の根幹を支えていることと、経済活動から派生する環境負荷を低減していることです。この両輪を進化させ、社会に貢献し続けることが当社グループの存在意義だと考えます。
当社は、2020年10月に取締役会の承認を経て、企業理念、ビジョン、価値観、行動規範について、中長期視点に基づいた改定を行いました。策定にあたっては、当社が歩んできた中で培ってきた文化や企業風土を考慮し、創業者・藤田傳三郎の企業経営への思いや精神をこれからも受け継いでいくという意思を込めました。これらの指針を当社の企業活動の根幹として、事業活動を通じた社会課題の解決に貢献していきます。また、これらの指針は、国連グローバル・コンパクトやSDGs、経団連の企業行動憲章など各種ガイドラインを参考にし、ステークホルダーからの要請事項も反映しています。
DOWAグループは、循環型ビジネスモデルを通じて循環の輪を広げるとともに、これまでに培ってきた資本の質をさらに向上させることで、循環のクオリティを追求し続けます。これにより、ビジョン(2030年のありたい姿)の実現と企業価値の向上を図っていきます。