独自の技術と複数の製錬所のネットワークによって
多様な原料から20種類以上の金属を回収しています。
DOWAグループ発祥の地、秋田県・小坂鉱山で採掘されていた「黒鉱」は、金・銀などの有価金属を豊富に含む一方、不純物も多く処理が困難な鉱石でした。DOWAの製錬事業は、黒鉱から複雑に入り混じった金属を回収する技術を軸に発展し、銅製錬や亜鉛製錬の有機的なネットワークにより、多様な原料から20種類以上の金属を回収しています。
リサイクル製錬コンビナートの中核
DOWA発祥の地である小坂製錬では、使用済みPC基板などのE-scrapや亜鉛製錬副産物を主な原料として受け入れ、貴金属やレアメタルを高効率に回収できる技術力を強みに多数の金属を生産しています。
主な製品:金、銀、銅、鉛、すず、アンチモン、粗硫酸ニッケル
希少な白金族をリサイクル
自動車の排ガス浄化には、プラチナやパラジウムなど白金族類を含む触媒が利用されています。日本ピージーエムは、白金族類に特化した製錬所として使用済み触媒から白金族金属をリサイクルしています。
主なサービス:白金族類のリサイクル
日本最大の亜鉛製錬所
小坂で培った亜鉛製錬技術をベースに臨海型製錬所としてスタートした秋田製錬は、年間約20万トンの電気亜鉛を生産しています。鉱石中に含まれるインジウムなどの有価物回収にも優れたプロセスと小坂製錬との連携によって、高い国際競争力を有しています。
主な製品:亜鉛、亜鉛合金、インジウム、硫酸
原料の安定確保
使用済みの基板類や自動車排ガス触媒など多様なリサイクル原料の受入に加え、秋田製錬向け亜鉛原料調達の安定化を図るため、鉱山権益の確保も進めています。