2024年2月13日
DOWAホールディングス株式会社
(コード番号:5714 東証プライム市場)

 

当社(東京都千代田区外神田4丁目14番1号 資本金:364億円 社長:関口 明)子会社のDOWAエレクトロニクス(株)(同所 資本金:10億円 社長:鈴木 健彦)は、中心波長1,200~1,900nm帯において世界トップクラスの高出力・高効率な近赤外LEDチップ(以下、新製品)を開発し、販売を開始しました。

 

LEDを用いた各種光センサは小型、省電力、長寿命などの特長があり、光の波長帯ごとに様々な用途で活用されています。その中で近赤外光には生体への透過性が高いという特性があり、農作物や食品の分析、医療・ヘルスケア分野への応用が進んでいます。特にヘルスケア分野においては、各種センサに近赤外LEDを用いることで非破壊・非接触・非採血での検体分析が可能となるため、検査受診者の負荷低減や予防医療の進歩につながり、今後市場が拡大することが期待されています。

 

このたび、DOWAエレクトロニクス(株)は、独自の半導体結晶成長技術と加工技術により、1,350nmの波長において、出力が当社従来品比2倍※1の170mWとなる新製品の開発に成功しました(図1)。あわせて、これまで出力の向上が難しいとされていた1,900nmの波長においても、当社従来品比30%増の45mW※1を達成しました。これら出力の向上により、分析・検査精度の改善や消費電力の抑制を実現できます。

 

また、新製品は1mm角サイズ・350μm角サイズに加え、さらに小型となる250μm角サイズをラインナップし、販売を開始しました。また、新製品とすでに量産販売を行っているInGaAs受光素子※2とを組み合わせることによりセンサとして活用することも可能となります。これらにより、小型化が求められる情報通信機器やウェアラブル機器をはじめ、高出力が求められるマシンビジョン※3向けに至る幅広い用途展開を実現し、さらなる拡販を目指していきます。

 

DOWA エレクトロニクス(株)は、ガリウム系化合物半導体分野において、高純度ガリウム等の素材から、ウェハ、LED チップ、一部はランプモジュールまで、幅広いラインナップの製品を提供しています。今後も次世代製品の特性向上と生産体制の効率化に取り組み、半導体事業のさらなる拡大を図っていきます。

 

※1 1mm角サイズ、室温で直流1,000mA印加時の光出力値

※2 LEDとは反対に、光を受けて電気に変換する半導体

※3 光、カメラ、分析装置等を用いて対象物の画像分析を行う機器

近赤外LEDチップ(新製品)
拡大
近赤外LEDチップ(新製品)
InGaAs受光素子
拡大
InGaAs受光素子

(図1) 当社従来品と新製品の比較(1mm角サイズ、波長1,350nm)

<参考>

 光の種類(波長)

【DOWAエレクトロニクス(株) 会社概要】

1. 本社:東京都千代田区外神田四丁目14番1号

2. 代表者:鈴木 健彦

3. 設立:2006年5月

4. 資本金:10億円

5. 株主:DOWAホールディングス(株) 100%

6. 事業内容:電子材料事業、その他関連事業

本件に関するお問い合わせ先

【プレスリリースに関するお問い合わせ先】

 DOWAホールディングス株式会社 経営企画部
 TEL: 03-6847-1106
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【製品に関するお問い合わせ先】

 DOWAエレクトロニクス株式会社 半導体事業部

 TEL : 03-6847-1253

 お問い合わせフォーム : https://www.infrared-led.com/index_jp/contact_jp.html