2018年8月27日
DOWAホールディングス株式会社
(コード番号:5714 東証1部)

当社(東京都千代田区外神田4丁目14番1号 資本金:364億円 社長:関口 明)子会社のDOWAエレクトロニクス(株)(同所 資本金:10億円 社長:鈴木 浩二)は、中心波長1,300nm帯において、当社従来比3.5倍であり、世界トップクラスの6.8mW※1の出力となる近赤外LEDチップ(図1)の開発に成功し、サンプル提供を開始しました。

 

LEDを用いた各種光センサは小型、省電力、長寿命などの特長があります。また、波長帯800nm~2,000nmの近赤外光は、生体への透過性が高いことから、農作物や食品の分析、医療やヘルスケア分野への応用が進められています※2。特に市場の拡大が見込まれるヘルスケア分野においては、センサにLEDを用いることにより、採血を必要としない血糖値測定の実現などが期待されています。新たに開発した中心波長1,300nm帯の近赤外LEDチップでは、トレードオフとなる高出力化と小型化を両立しながら、センサ用途に必要である上面方向への光出力を大幅に向上させることが可能となりました。今後、これらの技術を中心波長1,450nm帯、1,650nm帯にも展開し、ラインナップの拡充を進めていきます。

 

DOWA エレクトロニクス(株)は、ガリウム系化合物半導体分野において、高純度ガリウム等の素材から、ウェハ、LED チップ、一部はランプモジュールまで、幅広いラインナップの製品を提供しています。また、波長帯のカスタマイズなどの各種ニーズに柔軟に応じられる開発体制を整えています。

 

今後も次世代製品の特性向上と生産体制の効率化に取り組み、半導体事業のさらなる拡大を図っていきます。

 

※1 350μm角サイズ、室温で直流100mA印加時の出力値

※2 波長帯と光の種類・主な用途

図1 1,300nm帯の近赤外LEDチップ
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図1 1,300nm帯の近赤外LEDチップ

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